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酔っぱらいお爺さんとの感動秘話、タクシー運転手ならではかも。 [車内の会話]


先日、お客さんで83歳のお爺さんとの会話で、思わず涙してしまいました。


そのお爺さんは、某高級ホテルで乗せました。


行き先を訪ね、道順を確認すると、


お爺さん「運転手さんに任せるよ、83の痴呆老人だからな、はっはっは」

「本当の痴呆老人は、自分が痴呆だと気が付かないから違います」

「はっはっは、そうか、じゃあワシは大丈夫なのか、はっはっは」

と上機嫌、少しお酒臭い。



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「かあちゃんが亡くなってから、一人なものでな」

「そうでしたか」

「ああ、今日はかあちゃんと毎週通っていた◯◯(高級割烹料理)に行って来たのだよ」

「へー、毎週ですか?」

「ああ、週に一度はかあちゃんが家事をしなくてもいい日をつくっていたのだ」

「なるほど、お昼ごはんもですか?」

「朝も昼も夜も外食だ」

「凄いですね、優しいんですね」

「かあちゃんのこと愛しているからな」

「そうでしたか」

「毎月、◯◯(近隣の温泉ホテル)にも行っていたぞ」

「へー、それも奥様のためにですか」

「ああ、決まった部屋があったのだよ」

「本当に凄いですね~」

「愛しているからな」

と「愛」を連発するお爺さん。
過去形じゃなく、現在進行形なのも良かったです。

「4月にかあちゃんが亡くなってな」

「はい・・・」

「半年間入院していたのだよ」

「そうでしたか、大変でしたね」

「何も大変じゃない、毎朝六時から夜の八時までいっしょにいたからな」

「え?ずっとですか?」

「ああ、個室にしたから」

「そうでしたか」

「愛しているからな」

「素晴らしいですね」

「当たり前じゃないか、かあちゃんのためだ、何でもしたよ」

「へー」

「洋服も迷っていたら全部買ってやったよ」

「うわ、全部ですか」

「ああ、ワシなんかについて来てくれたんだ、何でもしてやるさ」

「そうなんですね~」

「最近の人の共働きなんて考えられない、かあちゃんを楽させるために働いていたのに」

「そういう考え方なんですね」

「愛しているからな」

「はぁ・・・」

「かあちゃんの為に、茶室までつくったぞ」

「茶室・・・ですか?」

「ああ、習い事を始めたときにな、設計した」

「設計出来るんですね」

「ワシは建築士なのだよ」

「へー、凄いんですね」

「愛しているからな」

何度も「愛」なのかわからないぐらい連発するお爺さん。

そして、自宅に到着、一級建築士の看板有り。

家の外観の一部がはなれになっていて、いかにも茶室っぽい部屋があり、

「ああ、茶室ってソコですね」

「ああ、毎日掃除をしているよ」

「そうでしたか、愛しているんですね」

「ああ、愛しているよ、かあちゃん」

と言い、お会計。

「運転手さん、こんな痴呆老人の話に付きあわせて悪かったな」

「いえいえ、素敵なお話でした、ありがとうございました。」

「ありがとな」

振り返り、門を開け、

「かあちゃん、ただいまー」

と家の中に入って行きました。



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「かあちゃん、ただいまー」と聞こえた瞬間、私は思わず涙がこぼれてしまいました。

色々な愛の形があるのだな、と感じました。

お爺さんに悔いはないようでした、全てやってあげた、と。



バツイチの私には耳が痛かったです。



愛の形に正解はないでしょうが、一つの完成形を見せてもらったように感じます。


お婆さんの気持ちはわかりませんが、お爺さんには悔いなし、の愛の形。



今後、私も誰かをこんなにも愛せるのかしら・・・と思った夜でした。



ムリ・・・だろうな。



それでは、今日も愛のある安全運転で♪


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コメント 10

般若坊

うん 感動しますね・・・その痴呆老人
奥さんの為に何でもしてあげる・・・なかなかできないことです。
このブログ・・・家内には見せられない・・・ ^^;
by 般若坊 (2014-10-16 20:14) 

ippo

ははは、確かにこれを基準にされると困りますよね。

by ippo (2014-10-17 04:35) 

たくや

何事にも愛が必要なんですね。私はまだまだ・・・
by たくや (2014-10-17 09:30) 

ippo

愛・・・私もまだまだわかりません。
by ippo (2014-10-17 14:06) 

あるいる

愛していたかあちゃんが亡くなられておそらく寂しいのでしょうか。
一緒に行った割烹や温泉にに今でも通い、家にはいるときにはかあちゃんただいま。
ずっと続けるのがいいのか、かあちゃんの思い出の他に熱中できるものが見つかるのか。
これからのことを思うとちょっと心配です。
余計なお世話でしたね。

by あるいる (2014-10-17 16:58) 

ippo

そうですね、これからのことを思うと何が正解かは難しいですね。
ただ救いは、お爺さん幸せそうでした。
by ippo (2014-10-17 19:15) 

まゆこ。

おそらく、亡くなられた奥様も旦那様の事 いっぱい愛してたのでしょうね(^-^)。若いのならば別かもしれないけど 最後の恋?にどっぷり浸かるのも幸せの形のひとつと思います♪私ももしまた結婚出来て、旦那様が先に亡くなってしまったら 想い出の場所を巡り 残りの人生幸せに暮らすと思います(^^ゞ。
by まゆこ。 (2014-10-19 22:03) 

ippo

人生の最期の理想ですよね、そう思えるようなパートナーに出会えるといいですね♪
by ippo (2014-10-20 07:02) 

サニー

こんな風に言われてみたいです。
by サニー (2014-10-23 11:21) 

ななか

奥様は本当に幸せだったのかな
by ななか (2016-02-28 01:38) 

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